ブリーダーの子犬販売専門店【ペットショップさくら】

ロシア皇帝に愛された犬

ボルゾイは、流線型の体と高貴で美しい長い絹糸のような被毛に包まれた犬種です。
元々、オオカミ狩りの際の猟犬として、ロシアの貴族や皇帝などに飼われていました。昔は別の名前で「ロシアン・ウルフハウンド」と呼ばれていたそうです。
歩き方がとても優雅で、重力を感じさせない美しい歩様ですが、走る速さはとても早く、全速力で走ると時速５０ｋｍ位になることが知られております。
現在でも、ドッグレースに出陳され活躍している犬種です。

ＪＣＫでは、１０グループ（１０Ｇ）の視覚ハウンド（SIGHTHOUNDS：サイトハウンド）に分類されております。
このグループの犬種は、優れた視覚で獲物を捕らえる猟犬として活躍していました。
同じグループには、アフガン・ハウンド、イタリアン・グレーハウンド、ウィペット、グレーハウンド、サルーキなどの犬種があります。
このグループの犬種は、走ることに適した体つきをしていることが知られております。

日本では、毎年３００頭～５００頭程度のボルゾイがＪＫＣに登録されております。
ＴＢＳテレビのドラマ日曜劇場『獣医ドリトル』に、バルザックとして出演していました。

ボルゾイの体は、筋肉がよく発達していて引き締まり、骨格は平らで細く引き締まっているものの、重量感を感じさせない丈夫で骨格の構成をしています。

ボルゾイの性格は、家の中では落ち着きがあり、静かでおとなしく、優雅で気品に満ちています。
とても優しい性格で、飼い主にはよく懐き、従順な態度を示します。普段は無駄に吠えることがなく、とても利口な犬種です。
体がとても大きい為、常に存在感はありますが、あまりべったりと甘えてくることはありませんが、適度な距離感で飼い主に寄り添うため、このような関係を望む飼い主さんにとってはこの上ないパートナーとなり、癒しを与えてくれます。
ただ、外に出ると、動くものに対して、非常に関心を示します。
やや独立心があり、飼い主から離れると独自の判断で行動しますので、時々「躾の入りにくく、頭の悪い犬」というように誤解されますが、しっかりと躾を入れることで呼び戻しや、基本的な動作（スワレ、マテ、リーダーウォークなど）を教えることはそんなに難しくありません。

ボルゾイの飼育環境は、ボルゾイは寒さには強い為、温かい寝床があれば、屋外飼育も可能ですが、基本的には屋内飼育が理想的です。
ボルゾイを飼育するために、広い庭付きの飼育環境が必要だと思われがちですが、普段は過度な運動を行う必要はありません。
飼育スペースなどの問題をクリアすれば、都市部での飼育も可能です。
逆に毎日何時間も全力で運動を行っていると、筋肉や骨格を傷つけてしまいます。
優れた走る性能があるからと言って、常に全力の運動が必要というわけではないのです。
ただ、時々は広い公園などに連れて行き、全速力で走らせてストレスを解消するようにするとよいでしょう。

ボルゾイの毛色は、「ブルーとブラウン（チョコレート）とこの色調の毛色を除いた、あらゆる毛色の組み合わせが許容される。上記に示した全ての毛色は単色でもパイドでも許容される。フリンジや<ブリーチ>、尾の飾り毛は地色よりもかなり明るい。上掛けの毛色についてはブラック・マスクが典型的である。」（ジャパンケネルクラブＷＥＢサイトより引用）とされております。
子犬の時の毛色はあてにならず、成長すると子犬の時にあった色が無くなったり、逆に無かった色が出てきたりと毛色が変化していきます。
そういう意味では、ブリーダーさん泣かせで、血統書を申請する際に毛色をどうするかで悩むことがあるとのことです。
真っ白なボルゾイはとても貴重で、高額で取引されることがあり、非常に珍しいそうです。

一般社団法人 ジャパンケネルクラブ（JKC）が毎年発表している犬種別犬籍登録頭数の順位を見てみましょう。

参考文献：一般社団法人 ジャパンケネルクラブ（JKC）犬種別犬籍登録頭数